ざわちんによるざわちんのための日記

〜日々というのは、ドラマのように格好の良いものではないが楽しいものである〜

【本紹介】推し、燃ゆ〜アイドルオタクの真髄を見た〜

推しで燃えたことはありません。
萌えたことはあります。


みなさん、こんにちは!ざわちんです!

 

今回は、第164回芥川龍之介賞を受賞された宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」を紹介したいと思います♪

自身ではあまり小説を読むタイプではなく、文字が細かいし読みにくい!もういいや!と思って1冊読み切ることはあまりなかったです。

 

じゃあなんで読んだの?と思われるかもしれませんが、それは…

タイトルに惹かれました!笑

アイドルオタクとしては、推しが燃える!というだけで興味引かれちゃうわけで、めちゃ面白そう!と思って手に取りました。

 

 

あらずし

 主人公は16歳で高校2年生のあかり。彼女には熱狂的に推している人物がいます。男女混合グループ・まざま座で一番人気のメンバー・上野真幸です。ある日、彼がファンを殴ってしまい、炎上してしまいます。
 あかりは放心状態になってしまい、病院に行き何かしら精神疾患もしくは発達障害を思わせる、診断を受けます。彼女はバイト先でもうまく仕事をこなせず、学校でも浮いた存在でしたが、今回の推し炎上事件を受けてさらに社会にうまく適合できなくなります。
 暴力事件の影響で、推しの上野は人気投票において1位から最下位に転落。あかりは自分の推しとしての支援活動が足りなかったからだと後悔します。そしてあかりの行動はさらにエスカレート。さらに騒動の最中、推しが行ったある行動により、物語は加速していきます。

 

好きなポイント

 そして、共感ポイントで推しを応援したいという気持ちです。自分が生きる原動力としてアイドルを推すということ、推しが頑張っている姿をみるだけで元気になれる。やる気になれる。勉強や仕事が捗ったり、その人のために他には目も触れず行動ができる。そんな存在を失ってしまうということは生きがいがなくなってしまうということと等しいです。

 

自身の現状

かくいう自分も東京に来ようと思った理由の半分は、乃木坂活動を活発化させることでした。推しに会える!ライブに行ける!なんて思っていましたが、自分が東京に来ることが決まった年の終わりに卒業してしまいました。
本書の主人公までとは言いませんが、やっぱり何か心に穴ができてしまった感覚がありました。そんなことから東京に来たのにも関わらず、外に出ず仕事と家を往復する生活が1年くらい続いていました。

今は、推し以上に推したい人達に出会い、違った方向で自分の生きがいができて毎日楽しい日々が送れています。ある意味で視野が広がっていることを実感しています。

「推す」ということに共感できる方は少ないとは思いますが、ただ自分が生きがいとしているものは誰しもが持っているかと思います。それが、人には理解されないことだったり、他人から批判されることもあるかと思います。
そんな中でも懸命に生きる意味を見つけていき、心の成長の光が見られるのがとても面白かったです。

 

最後に

 昨年の作品にはなりますが、芥川賞に選出されるほどの作品ですので新しい感性に触れてみるのはいかがでしょうか?そして、自分が気になった作品があったら衝動的に買って読んでみるのもオススメします!

 誰しもが頑張れる理由ややりたいことがあるわけで、そう言うことを思い出させてくれるのが本の魅力の一つです!

 

ご覧いただきありがとうございました♪